島の特徴
新城島は、島民以外は立入禁止の秘儀・奇祭の島です。まさに秘島中の秘島。
島に向かう定期船はなく、ツアーか地元民に船の往来を頼むなどでしか訪れる事はできません。
上島と下島二つの総称を、新城島(あらぐすくじま)と言います。
かつて、島周辺にジュゴンが生息していたことから、人魚伝説が残る島でもあります。
ほかの八重山諸島と比べると観光客も少ないことから、島には原風景たくさん残り、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
写真からも感じる神秘的な雰囲気。ぜひ間近で感じてみたいですね。
この前、念願の新城島(パナリ島)にツアーで上陸してきました。パナリ島には石垣島の離島ターミナルから船で30~40分程度で、島民のガイド同伴でしか上陸できません。
ツアー客は、私と嫁さんの二人のみ、現地にはツアーガイドのおじいさんのほかに、島民を3人ほどみかけたのみ、まさに幻の島と言える時間を過ごしました。
島内には野生のヤギがいたるところに。
そして、島民以外立ち入り禁止で撮影禁止の御嶽(聖域)もいたるところに、まさに神の島。
純粋な人口はもう3~15人程度なんだとか。
ただ意外に手入れされた家が多く、年に一度の幻の祭り「豊年祭」には、この島の出身者が多く戻ってくるそう。
離島概要
名称(よみがな) | 新城島(あらぐすくじま)/パナリ島(ぱなりしま) |
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島の大きさ(標高・面積・周囲) | 13m(上地)・1.76㎢・11.0㎞ 20m(下地)・1.58㎢・11.0㎞ |
世帯数・人口 | 5世帯・8人 |
来訪者 | 680人 |
アクセス | 西表島・大原港からチャーター船「なおみ丸」で15分 |
島の宿泊施設 | 島内に宿泊施設や商店、食堂はありません。 |
関連サイトURL | http://www.aneikankou.co.jp/guide/aragusukujima.html |
景観度 | |
人気度 | |
アクセス難易度 | |
希少体験度 | |
施設充実度 |
島の見どころ・観光スポット
新城島(あらぐすくじま)には、「イショウ御嶽」というスポットがあります。
ここは人魚(ジュゴン)を祀る御嶽なんです。
あまりに神聖なため、島民以外の立ち入りは禁止!
写真撮影でさえ禁止の、かなり神聖な御嶽です。
もしその禁を破ってしまうと、体調が悪くなり、禊を済ませるまで蝕まれるのだとか。
いくら珍しい場所でも、マナーは守りましょうね!
島での暮らしぶり
新城島では、畜産が行われています。
島には数百頭の肉用牛が群れています。
観光業も活発に行われており、石垣島からのツアーや西表島からのツアーが行われています。
新城島のパナリブルーの海を楽しみに、シュノーケリングやシーカヤックのツアーが大人気なんですよ!
年々、観光客の数も増え、どんどんと地名度をあげています。
島の歴史
上記しましたが、新城島は人魚伝説の残る島です。
人魚の肉として、その昔、首里王府にジュゴンの肉を献上していたのです。
そういった経緯があり、「イショウ御嶽」にはジュゴンが祀られています。
島のイベント
新城島には、「アカマタ・クロマタ(豊年祭)」というお祭りがあります。
このお祭りは、島民以外の参加を認めていません。
島民の多くない島ですが、この時期ばかりは帰島した人たちで島が溢れかえるんです。
お祭りの中身ですが、豊穣の神であるアカマタ・クロマタがムチを振り回しながら島民を追いかけます。
そのムチに触れてしまうと死んでしまうという言い伝えがあり、それを知っている島民は逃げ惑います。
山ぶどうの葉で身を覆い、恐ろしい形相の仮面をつけた姿でムチを振り回されたら、怖いですね……。
最後には豊穣の祈祷が行われ、島は元の静かな状態へと戻るのです。