「父島へ観光に行くことが決まった!」
「父島へ観光に行くか悩んでいる」
そうは思っても、父島について詳しく知っている人ってあまり多くないと思います。
思い浮かべてみてください。
父島についての情報って何かありますか?
「綺麗な海」
これだけじゃないですか!?
実は私も、そうでした……。
実際に父島へ行くまでは、父島についての情報って、こんな情報しか知らなかったんです。
「せっかく行くからにはしっかり調べよう」
と思って検索してみても、「父島のおすすめ観光スポット◯選」みたいな、本当に行ったんだか行ってないんだかわからない記事がたっくさん。
「またこれ!?」
なんて思わず口走っちゃったりして。
いや、紹介してくれてる場所だって、もちろん綺麗なんですよ!
けど、私は実際に父島へ行った人が選ぶおすすめスポットの情報が欲しかったんです。
「ないなら自分で書こう!」
そう思って、この記事を書きました。
この記事では、実際に父島へ観光に行った私が、
- おすすめシュノーケルスポット
- おすすめ絶景スポット
- 島の人たちの生活
などを紹介していきます。
実際に観光へ行って撮った写真を使ってボリューム満点に書いているので、父島に興味を持っている方はぜひ読んでみてください。
父島を詳しく知ってる?観光に行くなら知っておきたい父島の基本情報
実際、父島へ行った私がおすすめスポットを紹介する前に、まずは父島の情報をお伝えしようと思います。
父島の情報を知っておくことで、父島へ行った際に、父島への理解が深まること間違いありません。
なぜなら、私がそうだったからです。
私は、父島の情報をそこまで深く知らない状態で行きました。
父島旅行が終わって、住んでいる街に帰ってきて思ったことは、
「もっと父島について調べてから行けばよかった」
という感想だったんです。
なので、父島旅行を考えているあなたには、父島の大事な情報を知ってから父島に行ってほしいと思います。
「おすすめスポットが知りたいんだ!」
なんて方は、飛ばしちゃって大丈夫ですよ!
父島へ行ったら、希少な動植物を見つけてみよう
父島には、たくさんの希少な動植物が生息しています。
ここで言う「希少な動植物」とは、日本本土とは違った独自の変化を遂げた動植物を指します。
鳥や風が運んできた種子やもともと生息していた動物が本土とは違った環境で隔離されてきたことで、本土とはまったく違った生態系が見られるようになったんです。
私が父島を歩いていたときにも、本土では見たこともない動植物をわんさかと見ることができました。
小笠原諸島でしか見ることのできない動植物を見るために、父島探索をぜひしてみましょう!
父島島内で野営は禁止
父島島内で、野営は禁止です。
父島には宿泊施設がたくさんあります。
民宿をはじめとして、ペンションやホテルもあるんです。
父島の景観を損ねないように、父島に訪れた際には宿泊施設に泊まりましょう。
父島へ行くにはどのくらいかかるの?え、片道24時間!?
まずお伝えしたいのは、父島に行くには片道24時間かかるということ。
「え、24時間!?」
って、びっくりしちゃいますよね。
24時間って、1日ですよ、1日。
とっても長い移動時間です。
船を使って片道24時間かけて父島へと向かいます。
今回、私は「おがさわら丸」という船に乗って、父島へ向かいました。
実際に行ったからこそおすすめしたい、父島のシュノーケリングスポット
この章では、おすすめのシュノーケリングスポットを紹介します。
父島は、「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど、貴重な動植物がたくさんあります。
そんな東洋のガラパゴスには、もちろん、きれいな海があります。
多くの観光客は、きれいな海でシュノーケリングすることを目的にやってきます。
かくいう私も、その一人。
シュノーケリングが大好きで、日本各地でシュノーケリングをしてきました。
実際に父島でシュノーケリングをしてきたので、その様子をお伝えしていきます。
製氷海岸で奇跡の枝サンゴ群
見渡す限りのサンゴを見たいなら、「製氷海岸」でシュノーケリングすることをおすすめします。
おすすめポイントとして、
- 初心者向け
- 港のすぐそばなので、アクセス良好
という点が挙げられます。
海に入ると、枝のようなサンゴがあたり一面を覆い尽くしています。
枝のようなサンゴとは、もうそのまんま、「枝サンゴ」といいます。
木の枝のように幾重にも枝が伸びるさまは、可愛さ満点!
近くで見ると、少し気持ち悪いような気もしますが……!
ずーっと奥まで、枝サンゴが群生しているんです。
うすーく海に張られた青の色味が、サンゴと合間って幻想的でした。
思わずうるっとしてしまうほどに。
海の透明度によって、製氷海岸でのシュノーケリングは変わってきます。
透明度が高いときは、遠くの方まで広がる枝サンゴを見ることができ、その光景に絶句してしまうほどでした。
これが、製氷海岸でシュノーケルをしたときに見ることのできる景色です。
この動画は私が撮ったものではありませんが、私が見た景色はまさにこの景色でした。
海に入ると音が急に遠ざかり、目の前の景色に意識が引っ張られる感覚とでも言うのでしょうか。
その感覚と、製氷海岸のゆらゆら揺れる枝サンゴがシンクロしているように感じて、とても心が静まったのを、昨日のことのように覚えています。
かわいいお魚さんたちも泳いでましたよ!
境浦海岸の沈没船
境浦海岸は、とても静かで小さな海岸です。
おすすめポイントとして、
- 沈没船を見ることができる
- 歴史を感じる
という点が挙げられます。
入り江になっているとでも言うのでしょうか、奥まったような形になっています。
こんな感じです。
海の透明度が高く、胸が高鳴ります。
そんな境浦海岸には、沈没船が鎮座しています。
ちょうど、境浦海岸の真ん中あたり。
この沈没船は、濱江丸(ひんこうまる)といいます。
動画だと人間でいう首あたりまで出ていますが、私が行ったときには頭くらいまでしか見えませんでした。
年々、沈んでいってしまっているんですね。
濱江丸は、太平洋戦争時に輸送船として活躍した船でした。
そんな濱江丸は、空襲を受け沈没し、かれこれ70年ほど境浦海岸でシンボルのように佇んでいます。
濱江丸はシュノーケリングスポットとしても親しまれています。
そんな濱江丸に挑んできました!
砂浜から濱江丸へは、数十メートルほどあります。
海の綺麗さに圧倒されながら泳いでいくと、すぐに到着しました。
どん!
錆びているせいか、より歴史の重さを感じます。
錆びついた船体や折れたマストなどが、胸の奥をチリチリと焼くんです。
私は戦争当時を知りませんが、濱江丸を見ていると当時のイメージが湧いてくるように頭に浮かびます。
濱江丸はかなり劣化が進んでいるため、細心の注意を払って潜る必要があります。
お魚さんたちも、船体を潜ったりして遊んでいます。
歴史に馳せながら、マストや船体の間を潜ったり濱江丸を見ていると、あっという間に時間が経ってしまいました。
人がいない穴場シュノーケリングスポット!「釣り浜」
父島でシュノーケリングした中で、一番と言っていいほど海が綺麗だったスポット、それが「釣り浜」です。
おすすめポイントとして、
- 人があまりいない
- 海が綺麗
という点が挙げられます。
釣り浜へは、途中から舗装されていない道を歩く必要があります。
車も入り込めない道なので、たどり着くまでに体力と時間がかかります。
登りくだりが多く、かなり体力が削られます!
行きも帰りも大変からか、いつ行っても人があまりいないそうです。
ゼエゼエ言いながら歩いていると、だんだん釣り浜が見えてきました。
大変な思いをしてたどり着いた先には……?
「めっちゃきれええええええええい!」
と、叫ぶほどのとっても綺麗な海が広がっていました。
さっそく海へ入ってみると、少し冷たい海水がなんとも気持ちいいです。
潜ってすぐ、水深10メートルほどになります。
あたりには、サンゴ礁と見たこともない熱帯魚が。
海も荒れていないので、遠くまで見渡すことができます。
帰り道たいへんなことを忘れて、思う存分泳いでしまいました。
父島の絶景スポットを独断と偏見でおすすめする
父島には、シュノーケリングスポット以外にも、たくさんの絶景スポットがあります。
オレンジ色に輝く夕日や突き抜ける青空など、どれも都会では見ることができないスケールなんです。
ダイレクトに心へ響く景色を見ることができます。
完璧に独断と偏見で選んでみました。
「こっちのほうがいいよ!!!」
なんて意見がありましたら、ぜひ教えてください。
ウェザーステーション
父島の絶景といったら、「ウェザーステーション」を挙げる人が多いのではないでしょうか。
かくいう私も、その一人。
ウェザーステーションは、父島の西側にある、夕日を眺めるためのポイントです。
水平線に沈んでいく夕日を眺めことができます。
展望台までは、山道を登っていく必要があります。
よっこいせよっこいせと登っていくと、あら看板が。
ここから展望台までは、すぐでした。
こちらが展望台。
夕日が沈む時間になると、どこからともなく人が集まってきます。
だんだん人が増える中、夕日もだんだんとその姿を水平線の向こう側へ隠してしまいます。
崖に映った夕日のオレンジ色が、郷愁を誘います。
崖だけではありません。
町、いや、島全体がオレンジ色に包まれています。
この沈むまでの時間、長いようで短いんです。
沈んでいく夕日を眺めながら、さまざまな思いが頭を巡ります。
「過去にこんなことがあったけど、投げ出さないでよかった」
「将来はどう生きようかな」
こんな風に考えていると、ずっと夕日を見ていたはずなのに、いつの間にかあたりは暗くなっています。
隣で夕日を一緒に見ていた大事な人に、
「そろそろ行こっか」
なんて声を掛けると、胸の奥がジーンとして、幸せを噛み締めているはずなのに、泣きそうになってしまいます。
二見港
二見港は、私が人生で一番美しいと思った港です。
何が美しいかって、海が美しいんです。
それと、人が美しい!
小笠原の海はどこも美しいですが、相性が良いというのか、二見港の海は、私の胸を打ちました。
ぼーっと二見港を眺めていると、堤防から子供たちが飛び込み始めました。
「どぼーん」
と、水しぶきが上がります。
青春映画を見ているように甘酸っぱいシーンが目の前で繰り広げられ、そんなシーンも相変わらず美しいと感じてしまいました。
父島観光は、思った以上に感動を与えてくれた
今回の旅行は、一言で言うと「また行きたい!」と感じさせてくれる旅行でした。
父島の素晴らしい景色と気持ちが暖かい住民に魅了された旅だったからです。
観光客が父島から出航する際には、なんと島民がお見送りに来てくれるんです!
「また来てねー」
「バイバーイ」
なんて声をかけてくれます。
そんな声を聞いていると、どうしても島での楽しい思い出が蘇ります。
シュノーケリングやウェザースポットでの夕日鑑賞、美味しい郷土料理、島民の笑顔。
もうそれらがバーッと頭を駆け巡り、目頭を熱くさせます。
私たちも手を振り返して、最後のさよならを伝えます。
船が出航すると、島の子供達が走り出します。
どんどん離れていく船に、追いすがるように。
やがて、行き止まりが。
すると子供達は、そこからジャンプ!
海に飛び込んで、私たちを見送ってくれました。
だんだんと離れていく父島。
父島での楽しかった思い出を胸に、また頑張って行こうと改めて思いました。
この記事へのコメントはありません。